スティーブ・ハリントンのヴァンパイア・ミックステープ
「デペッシュ・モード。」スティーブは、雑に走り書きされたタイトルに指をなぞりながら言う。「数ヶ月前のエディなら、そんなこと絶対——」
「ああ、もういいよ、その話は。」エディはソファに移動しようと立ち上がり、足をテーブルにドスンと落とす。「俺は守るべき評判があるんだ。」
「ふふっ、どんな評判だよ?」スティーブは尋ねる。「最強で最悪で最も凶暴なメタルヘッド?」
「まさに。」エディは皮肉っぽくもなく両手を広げる。「俺はテイストメーカーなんだ、スティーブ。だから、すごく注意深く…ならないといけない。」
「何?」スティーブはまだにやにやしている。「甘ったるくなること?ゴスになること?」
エディは明らかにへこむ。「…正直、もう認めちゃえばいいかな。」彼は銀の指輪をはめた黒く塗られた爪の手で、自分の重ね着したネックレスや重いブーツ、そしてにじんだアイラインを指さす。「かなり明らかだろ。完全にイカれてしまった。」