心よりお願い申し上げます。
「ミニー?」
「大丈夫だよ」
彼は大丈夫じゃない。ジミンはスニが走り、アルファを取り囲む興奮した子供たちの群れに加わるのを見る。彼のアルファ。彼のアルファじゃない。ジョングク。チョン・ジョングク。アルファ。
海のような香りがして、誰も彼を今までそんな風に安心させたことがないアルファ。彼は本当に他の人を近づけようとしたことがない。でも、それは問題ではなかった。
ジョングク―間違いなくジョングクだ、あの乱れた黒髪と甲高く正直な笑い声で―が顔を上げて彼と目が合うと、ジミンの息が期待に胸を詰まらせる。ジミンが見つめるその目は、かすかだが美しい黄金色に変わる…
あるいは:ジョングクとジミンは非常に長い間、断続的に知り合っている―共通の友人として、プラトニックに、性的にも、ロマンチックにも―そして時間は彼らにもっと何かになる機会を与え続ける…