あなたのものはすべて取ってください
「ねえ」と、ジェミンはようやく口を開いた。「僕たちの間で、何も変わってないよね?あのキスがあったからって」
ジェノはジェミンを見る。ジェミンは落ち着いた様子で、まるで何も気にしていないように、静かな無関心さでジェノを見つめ返している。念のため確認しているだけだ。
ジェノは言いたい。そんなこと僕に聞いてどうするんだ?そんな風にキスしておいて、本気じゃないってどういうことだ?僕に何も感じさせないってどういうことだ?友達はキスなんかしない、教え合うためですら。そんなことしない。
「うん」とジェノは答えた。「何も変わってない」
(つまりジェミンはジェノの初キスを申し出て、ジェノはジェミンを好きになりすぎて断れなかった。)