そして光は近い、近い
デレクは怖がっている。
彼は怖がっているのは、なぜなら――
――彼は、スタイレスにことをしてほしいと思っているから。――彼は、スタイレスならそういうことをしてくれるかもしれないと思っている。すでに。それは彼が愚かだから。――彼はスタイレスに惹かれている。――彼はそれを台無しにするだろう。また。――スタイレスは自分が何に巻き込まれるのか全く分かっていないし、デレクはどう伝えればいいのか分からない。――デレクはそれを台無しにするだろう。――デレクは全てを台無しにするだろう。
また。
(もしくは:若いデレクが、ドミニクのケイト・アルジェントとのD/sシーンでセーフワードを使っている。それが自分のせいだと、そして自分の中にはひどく歪んだ何かがあるのだと確信し、彼はニューヨークに移り住み、どうやって解消すればいいのか分からない服従への欲求を埋めることを試みる。それから、23歳になった時、彼は母の葬儀のためにビーコンヒルズに戻り、18歳の若きドミニク、スタイレスと出会う。)