チルドは璃月へ来る前はあまり夢を見なかった。見たとすれば、空想ではなく血の記憶だった。
しかし、そこに岩神がいた。戦争の雷神。チルドは物語師たちの彼らの神、 Rex Lapis を讃える誇り高き物語を聞き、長編小説を読み、彼自身の物語を語る地を見た。そしてチルドは、大地と海を貫く石の槍の物語に思わず微笑んだ。ほぼ七千年の歴史を持つ、戦いだけの時代を生き抜き、勝利を収めた戦士。
チルドが古代の神と戦いたいと熱望していたと言うのは、テイワットの歴史上最大の控えめな表現だ。
それから受領の儀。戦争の神が暗殺された。チルドは再び暗く夢のない夜に戻り、あの比類なき力と戦うという夢は突然消えた。それから、鍾離と Rex Lapis が実は同一の存在であることが分かり、裏切りと奇妙な安堵感があった。それは痛かったが、チルドはそれが因果応報だと感じた。その黙秘は許せるが、チルドはその後起こったことについては自分を許すことができなかった。夢が彼に殺到し、今では Rex Lapis はより魅力的な新たな姿、鍾離をまとっていた。