真実は常に明らかになる
「今、何をやったんだ、マーリン?」
「呪いをかけられました」
マーリンは部屋にどさりと座り込み、ガイウスの向かい側のテーブルのベンチに倒れ込み、何かの本に劇的に頭を乗せた。アーサーはそれをあまり詳しく見ようともしなかった。
「呪いをかけられた、と」ガイウスは感心しない様子で繰り返した。
「呪いをかけられたんです」マーリンは泣きじゃくる乙女のようにため息をついた。
「あいつは嘘をつけない」アーサーは部屋の中へさらに歩み寄り、マーリンの後ろに立ち、乱暴に彼の頭を本から離した。マーリンは甲高い声を上げ、彼を睨みつけた後、頭を振ってガイウスの方に戻った。
「もっと酷いんです」