あなたの十字架、私が背負います
「まるで少年漫画の主人公みたいだな」と彼は思わずコメントした。
「誰にもわからない」と駒は答えた。ちょうどその時、入見が注文を取りに来た。「もしかしたらそうなのかもしれない」彼はウィンクした。「そして君は脇役だな?」
カネキは汗ばんだが、それでもクスクスと笑った。ヒデを主人公にした話、か…と彼は考え、流しで布巾を絞ってレールに掛け、ノートを取り上げた。まあ、もし彼が主人公なら…きっと希望に満ちた話になるだろう。
(もしくは:ヒデが過去に目覚め、金木研の人生における悲劇を―それを自ら引き受けることで―阻止する話…もちろん、悲劇である必要はない)
(原作に準拠)